掛け軸は、床の間[2]に掛けなければいけないと思い込んでいる方がほとんどだと思いますが実はそうではないのです。
日本家屋において、現在のような床の間[2]の形が確立されたのは、室町時代に入ってからだと言われています。しかし、掛け軸はそれ以前より存在していました。床の間[2]がまだない時代には当然、障子・壁などにただ掛けられていたのでしょう。
現代人は、長い年月を掛けて試行錯誤して確立されてきた様式にあまりにも縛られすぎているような気がします。確かに、伝統というものも大切だと思いますが、伝統も重んじながら更に試行錯誤を続けていくこともまた大切なことだと思います。つまり、個人の感性を大切にしてもっと楽しんでも良いと考えています。その考えを裏付けるように、最近個人の感性を前面に出して、あまり既成観念にとらわれずに掛け軸などの表装[4]を自由な発想で仕立てられる方が、増えてきています。
芸術作品の楽しみ方というのは、まさにそこにあると思います。「その作品をもたれる方の感性で、表装[4]を仕立てる。」これほど楽しいことはあるでしょうか。
表装工房 季庵[5]では、「感性は自由に・技術は伝統的に」をモットーに仕事をさせていただいております。
今まででも、「色紙を掛け軸に仕立てて玄関に掛けたい。」とか「居間の壁面に掛けられる掛け軸に仕立てて欲しい。」といったようなご要望で、さまざまな掛け軸の表装[4]をしてきました。
お客様のご希望に応えられるようさまざまな提案をさせていただきますので、ご希望の方は、ぜひお気軽にお申し付けください。
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