表装・表具のためのコミュニティサイト
表装工房 Webに 新規登録しませんか?
ID: PASS: IDとPASSを記憶
TOP » 表装うぃき » 質問箱 » 9
メインメニュー
ログイン

ユーザー名:


パスワード:





パスワード紛失  |新規登録

金襖の四隅のシワについて。 anchor.png

  • ページ: 質問箱
  • 投稿者: ゲスト
  • 状態: 解決
  • 投稿日: 2005-09-24 (土) 22:09:41
Page Top

質問内容 anchor.png

 こんばんは。神社仏閣、美術館、博物館めぐりが趣味の学生です。今日はじめてメールします。今まで、色々な襖や屏風絵を見てきて、疑問に感じたことを質問させていただきます。

 よく、金箔が貼られた襖や屏風の四隅に斜めに皺がはいっているところをよく目にします。この皺はいったいなぜおこるのでしょうか。箔が張られていることに何か原因があるのでしょうか。返信のほどお待ちしています。

 

Page Top

回答 anchor.png

  • その現象を人々はスミジワと呼ぶのです!どのようにしてこうなるのかといいますと、屏風や襖さらには扁額など下地が骨(格子状に木製の角材)で成形されているものなどで、木地が長年の乾燥により縮むことにより表に張られている物がたるむ現象(主に角の方に発生する) -- ゲスト 表装野郎 2005-09-25 (日) 00:30:14
  • 早速の返答ありがとうございます。木地の乾燥によるたるみが原因なんですね。視野が広がり、たいへんうれしく思います。ありがとうございました。この返信を拝見してまた一つ質問させていただきたいとおもいます。今回質問したようなスミジワを予防するために、なんらかの特別な技術があるのでしょうか。 -- ゲスト 2005-09-25 (日) 01:28:50
  • もちろん万全というわけではないのですが、骨組みの四隅に火打板をいれるなどの方法もありますが、やはりよくかれた(乾燥)木地を使用した骨組を使うことでしょう。ところで、古い屏風などに良く見られる傾向として骨組みが薄いものが意外と多く、現在のように増し釘(四隅打ち込む)が鉄製でがっちり打たれてるケースはまれで、太めの竹釘というのが多く角の骨の組み方も違いなどもあり、どうしてもスミジワがでやすいのが現状です。 -- ゲスト 表装野郎 2005-09-25 (日) 11:54:18
  • 返信ありがとうございます。なかなか難しい問題なのですね。今後もこの質問箱を拝見させていただきたいと思います。勉強になりました。ありがとうございました。 -- ゲスト 2005-09-25 (日) 15:45:49
  • このコーナー、初めて拝見しました。表具・経師の世界に一般の方が関心を持たれるのは業界の一人として嬉しい限りです。更に補足しますと、表装野郎さんのご指摘のとおり、「骨の収縮」とともに、箔押しされた鳥の子紙も古くなると劣化して、湿度による伸び縮みが自由に出来なくなります。したがって、合板のように、伸縮の少ない基材であっても、貼り方によっては角皺が出ることがあります。 -- 永咸堂 2005-09-28 (水) 17:07:27
  • 非常に素人な質問で恐縮です。扁額と釘の間に「緩衝」のため?にかませてある小さな座布団みたいな物は何と言うのですか? -- ゲスト 2007-07-19 (木) 00:54:02
  • 額受用布団(通称、額座布団)。ちなみに、緩衝を目的とする。 -- ゲスト 2011-02-18 (金) 18:39:35

トップ   凍結 差分 バックアップ 複製 名前変更 リロード印刷に適した表示   ページ新規作成 全ページ一覧 単語検索 最新ページの一覧   ヘルプ   最新ページのRSS 1.0 最新ページのRSS 2.0 最新ページのRSS Atom Powered by xpWiki
Counter: 565, today: 1, yesterday: 0
初版日時: 2005-09-25 (日) 09:30:14
最終更新: 2011-02-18 (金) 18:39:35 (JST) (5025d) by web-master
Powered by XOOPS Cube 2.2 © 2001-2012 XOOPS Cube Project